ギルドDynamis(デュナミス)です。お久しぶりですお元気でしたか。
「最近Dynamisの掲示板見かけないけどいよいよ没落したか?」と危惧された人も多いでしょうが失敬な。まだまだしがみついておりますよ( ̄(工) ̄)ちゃんとランキングにだって名を連ねておるわいっ!
これもひとえに…日々変わらず黙々と日課をこなしマイペースに継続してくださるメンバーの皆様のおかげでございます。感謝しない日はありません。本当に毎日ありがとうございます。
さて、今年の夏もやや夏バテ気味なP(プチット)ですが、そんな暑さも吹き飛ぶ様な、いや逆にもっと熱くなるような事件がおきまして。
この黒い砂漠というMMOを始め、そしてギルド開設以来ずっと夢見てきた
「拠点戦で勝つ」
これです。
戦わずして勝つ。という事ならば、今までいくらでも拠点持ちになれた。それを敢えてしないというモットーを掲げた無謀なギルド。それがDynamis。このモットーに従い(メンバーは異議を唱える間も無く従わされ)歩み続けたこの数ヶ月。拠点戦のイロハのイくらいまでは経験できたも、未だに旅人の服着てスライムを棍棒で殴りつけているレベルの我々。はぐれメタルまでは程遠く、いつになればまともに撃ち合って拠点占拠出来るものなのかと途方に暮れていた。
それでも一度は勝って拠点持ちとはなったが、その内容はあまりにも偲びなく。あきらかな戦力差がありこちらに有利な勝負であったため不戦勝とも言える内容であった。
ある時はラスボスクラスの化け物集団にフルボッコにされ、またある時は巨神兵集団に蟲ケラの様に打ちのめされ、ぐうの音も出ない様な時もあった。そんな幾多の激戦を経て最早撃たれることに慣れて来た頃に、遂に念願の「勝って拠点占拠する」を達成できたのであった。
そんな記念すべき戦い(命名:背水のDynamisの戦い)を、ギルドのご紹介として記載させて頂きたく思います。拙い文章ではございますが、この文面からギルドの雰囲気やメンバーの人柄など、読み取って楽しんで頂けたらとおもいます。
いつも通り長文です。覚悟が出来ましたらお読みください( ̄(工) ̄)
ではどうぞ。
ー令和元年8月某日ー
〜11:54〜
数日前にお知らせで予告してたP(プチット)。拠点戦をまた懲りずにやると言っていた。今日か3日後か…。相変わらず予告もオブラート。当日までノーアクション。こんな隊長に対して未だに百姓一揆が起きないのが不思議なくらいだ。
入札締め切り6分前に慌てて要塞に飛び込む。
(急がねば。とりあえず狙えそうな所を吟味して…もし巨神兵ギルドしか無さそうならば3日後に延期して…と)締め切りまであとほんの数分しかない。大慌てで門前まで行くとそこに少佐が居た。
少佐:「お疲れ様です」
P:「あ!少佐ーー(*´∀`*)ノ 」
余裕を見せようと笑顔で挨拶するP。だが内心は悪事がバレた時の子供の様に動揺していた。拠点戦をやると言っていたにもかかわらず、何の下調べもしていなかったからだ。
(少佐は恐らく、まさか何もリサーチしていないとは思ってもいないはず…なんとかカッコをつけねば。)
少佐の手前、隊長としてなんとか体裁を保とうと取り繕うP。準備万端。全ては計画通りなのだと知らしめねば。汗ばむ手でスマホを連打した。
(ここは…あかん。こっちは…ヤバイ集団。えーと…えーと…っっ)
6分前にようやく下調べすると言う愚の骨頂。誰も見ていないのならば「良さそうなとこなかったから3日後にするねー!(*´∀`*)ノ」←などと言い訳し、早々にテルミアンにバカンスに行っていただろう。まさかメンバーが居るとは予測していなかった。もう時間もない。手に汗握りながら少佐に良い顔しようと血眼になって狙うべき所を探す。
(あっ!ここ良いやん!レベル的にもメンバー数的にも拮抗してそう!!)
いつもなるべく良い勝負出来そうなところに入札しているP。ここはどうやら良さそうだ。
とにかく狙うべき所を見つけた安心感と、時間も迫っている焦りからか即座に最低金額を入札。
(良かったー。とりあえずこれで入札だけはできたぞ!)自信満々で早速少佐にギルチャで報告した。
P:「入札しましたー!(*´∀`*)ノ 」
少佐:「ありがとうございます」
((*´∀`:)=3ふー良かった。とりあえずこれでひと安心だわ。あとは結果を待つだけねー。)
隊長としての沽券も守られ安堵の息を漏らすP。テンパっていた気分も落ち着き、さぁ入札状況でも改めて確認しようともう一度ポチッとして事態は急変した。
P:(ーーー( ̄(工) ̄)ーーーッ!!?)
なんと。先程は気づきもしなかった(いつもは確認しますよ。えぇもちろん。)入札ギルドが、なんと4ギルドとなっていた。
(しもたーーーーーッ!!既に3ギルド入札してるやんけーーーッ!!)
解説しよう。
拠点戦は主に3ギルドで戦います。それゆえ拠点占拠ギルドが1ある場合は、あと2ギルドしか参加出来ないのであります。つまり4ギルド入札があるという事は、入札額次第では2ギルドが落選するという事です。
P:(( ;∀;)てことは、最低金額じゃ駄目だーー!競り合わなくてはっ!!)
よもや4ギルドで競り合う競売で最低金額入札してたら流石に一揆が起きる。追加入金だ!
且つて追い金をした事がなかったP。とりあえずコマンドは出てる。だから金額を入れれば良いだけだ…きっとそうだ…。
時間も迫っていたため、とりあえず入金額に上乗せした額を入力…そして決定ボタンを…。
そこでまた事態が悪化する。
P:(しもたーーーーーッ( ;∀;)!!入力した額がそのまま上乗せされてしまったーーーー!!)
てっきり入力した額が総額として書き換えられるのかと思っていた。が、追い金は追い金なのだと最低金額の倍額以上の金額を入札して学んだP。
そして誓った。
黙っていようと。
何食わぬ顔で少佐に追加報告する。
P:「4ギルドで競り合うからぶっ込んだよねーーー(`・∀・´)!良い勝負して楽しむ事にこそ価値があるんだからっ!」
そんなニュアンスの言葉を発した気がする。全ては計画通りなのだ、と。
今思えば見え透いた言い訳だが本人はバレてないと思っていた。記憶も曖昧な事からテンパっていた事は間違いない。
少佐:「お見事です」
…少佐。許してください少佐。
〜12:00〜
久し振りにあれこれやらかした為、来たるべき一揆の為に荷物でも纏めておこうかと思ったP。幸か不幸か結果は無事落札。晴れて拠点参加の権利を得たのであった。
1ギルドは得体の知れた当ギルドと良いとこ勝負。だがあと1ギルドは正体不明。鬼が出るか蛇が出るか。だが、それが良い。
…んなわけないっ!
安穏と構えて痛い目に何度もあってきた。やれるだけの事はやっておかねばっ!
早速自身の資材を全ツッパし、ギルドスキルも上げたりして…そんで…そういえば…
…そういえば…
……
そこで三度の緊急事態に気づく。
象…
た…大砲…
P:(ーーーーー( ̄(工) ̄|||)ーーーーーッ!!!)
マッハで厩舎に向かうP。脳内はパニックだった。(思い出せっ。前回の拠点戦で象は何体残っていた!?大砲はっ!?)脳みそフル回転で記憶を辿り、同時に万が一に備えて言い訳も考えつつ走る。そして祈りながら厩舎の前に。
…ゴクリッ
そして衝撃の事実を突きつけられる。
象保有:1
P:ガーーーー( ̄(工) ̄)ーーーーンッ
若干予想していたとはいえまさかの最悪の事態。
そして一縷の望みにかけ光の速さで兵器前へ。
(神よっ!!俺を祝福しろっ!!)
万事休すのカイジ頼み。いつだって助けてくれたこのセリフ。心の中で声を張り上げて祈る。
大砲:1
…一揆だ。
覚悟を決めたP。メンバーがクワを掲げて怒号をあげる姿を思い浮かべる。皆、活き活きとしている。
…さすがに知らないでは通じない…。
清水の舞台から飛び降りる。
一瞬脳裏に浮かんだ。
だが今なら、少佐だけだ。きっと少佐なら。少佐ならば許してくれるはずだっ!
腹を括って震える手でギルドチャットを打つ。
P:「懺悔します。象と大砲を買い忘れていました。」
(ガクガク(( ̄(工) ̄))ブルブル)
アキ:「あれまー」
P:(しもたーーーッ!(`・∀・´||)他にもいたんかーーーーッ!!)
Pのしたたかな戦略は敗れた。これで晴れて公開処刑となるだろう。
…だがどうやらアキだけだ…。きっとアキなら少佐と一緒に許してくれるはずだ…。
死刑判決を待つ罪人の気分で少佐の返事を待つP。
少佐:「大丈夫ですよ。象と大砲は行けそうな時まで温存して。節約にもなりますし。」
アキ:「節約いいじゃないですかー(^。^)歩兵で頑張りましょうっ!」
リーーーーンゴーーーーーン♪
Pの脳内で祝福の鐘が鳴った。
無罪。
あぁ…ありがとうカイジ…
かくして理解あるメンバーのおかげで無罪となったP。歩兵作戦の行方はいかに。
其の弐へ続く。